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明治・大正・昭和初期の軍人・政治家の話が多め
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矢部定謙と大塩平八郎

ウクライナのティモシェンコ元首相、ひっさびさに見た。
あまりの変貌ぶりにめちゃくちゃびっくりした。
美貌が跡形なく…(;△;)
50歳でこの美貌と思ってびっくりしたのだけれど、年相応だったらこういう感じなのか。
2・3年ほど前に多分BBCだったと思うのだけれど、投獄されている時の様子が映っていました。
その時はあの髪型でもなく、上下グレイのジャージのような囚人服を着ていたけれど、それでも美しかった。
監獄にいるんだから美容とかいう次元の話ではなかっただろうけど、これは切ない。


昨日は失礼しました。眠たくてたまらんかった…
昨日更新したサイトの内容ということで、六日の菖蒲のような気がしないでもないけれど、もう一度。

2/23 サイト更新 江戸時代 【お奉行様!】
 13~15 高野長英6(シーボルト事件3) / 長英7 / 長英と崋山と8
 16~18 長英と崋山と9 / 崋山を取り巻く人々 / 立ち位置
 19~21 水野忠邦 / 鳥居耀蔵 / 蛮社の獄1
 22   蛮社の獄 2

町奉行は何故時代劇のヒーローなのかという話が、あちこちに寄り道しまくった挙句蛮社の獄で終わってます…
全く関係ないかと言われたら関係ない訳でもないのだけれど、本当に迷走しまくっていることもあり、もうこれ以上は続けなくてもいいかと思っています。
一番の理由はお奉行様の目次でも書いた通りで、連載が止まっている間にあれこれ遠山の金さんの本が出たから。
そっち読んだ方がいいと思う。笑。
ただ心残りは正に今からという所で止まってしまい、矢部様(大好き)が名前だけが出た所で打ち止めという点。う~む…

矢部定謙(さだのり)は江戸時代の名奉行のひとりで、天保の改革の際は南町奉行を勤めている。
遠山の金さんこと北町奉行遠山金四郎のカウンターパートでした。
改革の方針を巡って老中水野忠邦(と鳥居耀蔵)と対立し、最後には訳の分からない罪を被せられて(つまり冤罪)桑名藩お預けとなり、そこで亡くなっている。

矢部は先日書いた佐々木信濃守と同様に大坂西町奉行にもなっており、そこで得た知己に大塩平八郎がいます。
当時大塩は既に隠居の身でしたが、矢部は大塩を呼ぶなりして意見を聞いていたらしい。
割と親しくしていたようです。
確かに大塩は当時隠居していたとはいえ、現役時代に大きな事件を幾つも解決していましたし、大坂町奉行の与力としてはてっぺん(諸御用調役)にまで上り詰めた人でもある。
まあ有能だわな。

ただ惜しむらくは正義を追い求めるその姿勢が極端で、更に短気である。
立派なのだけれど息苦しさがあるというか。なんというか、遊びがないんだよなあ…
矢部も政治向きの話をしている時に、大塩が政治腐敗に憤るあまり金頭(かながしら)という魚の頭を噛み砕いてしまったという回顧をしています。
この様子を見ていた矢部の用人が、
「あれは一種の狂人だ。付き合いは考えた方がいい」
と主人を諫めた話もセットで残っていて、とにかく一種狂人じみた所があり、余人とは随分違う人物であったことは確かです。

矢部はそれを分かった上で付き合っていて、後任の跡部山城守にうまい具合に付き合いなさいと忠告じみた申し送りをしている。
要するにうまく使えということだったろうけど、跡部山城は矢部の言を侮ります。
「名物与力だったとはいえ今は高が隠居。矢部は人物だと聞いていたが、その程度の人間も御せないようでは矢部も大したことはない」
で、大坂西町奉行が交代して次の年に起こったのが大塩平八郎の乱である。(天保8年/1837年)
あーあ。言わんこっちゃない。

大塩が乱を起こした契機となったのは江戸への廻米でした。
当時天保の大飢饉の真っ最中で、江戸では米が足りず、関西で都合して江戸に米を送れっちゅうことですが、いやいやいや関西でも米足りんねん。
餓死者出とんねん。
もちろん大塩は反対しましたが、そんな意見を跡部山城が聞き入れる筈もなく米は江戸へと送られていった。
米を集めて売ったのは兵庫の北風家だったとこの前読んだ本に載ってたわー。そうか、北風家か…
それはとにかく跡部は老中水野忠邦の実弟でして、無理にでも廻米したのは兄からの要請ということもあったんじゃないかなあ…

ちなみに水野忠邦が重用していた腹心のひとり鳥居耀蔵については、跡部はいかがわしい、危ないからあまり使うなといった意味の諫言を兄にしている。
兄が失脚した際は連座して失脚する事もなく、その後順調に出世していますが、それは鳥居がらみで距離があったからではとも言われています。
頭の切れる人であったようですが、大塩と鳥居の件を見てみると人を見る目があるのかないのか、よくわからん。

変なところで切れますが、続きます。
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