Para Bellum

Si vis pacem, para bellum

信頼

久しぶりに幕末の本を読んでいる。
大久保利通の伝記なのですが、幕末部は豚一殿のクズっぷりが引き立つ一冊である(おーい
慶喜の立場からしたらなと思う所もあるけれど、この人は本当に掌返しが多いし、策士策に溺れるというか才子才に倒れるだよな、といつも思うわ…
(土壇場で会津を裏切ったのだけはどの立場からの本読んでても許せんと思う)


大久保利通 


大久保が幕府と朝廷を見限っていく過程がね、なんとも。
あれだけ権謀術数の政治の時代でも、薩摩藩の実利は元より相手方が信じられるかどうかが大事にされている辺りが面白いですな。
約束を守(れ)るというのは信頼関係の大本ですよね。

去年読んだ本で西郷隆盛、大久保利通、吉井友実の信頼関係について触れているものがあって、それが本当に面白かった。
確か坂野潤治さんの本だったと思うのだけれど。

物理的に違う場所にいるけれど、全員の意識・状況認識が同レベルにある。
だから国元に問い合わせることなく、西郷大久保に相談することなく、吉井が江戸で勝海舟に重要な案件を独断で、藩の代表として約束して実行しちゃう。
それが可とされ尚且つ問題とならない、この時期の薩摩のレベルの高さと言ったら。
芸術的で体が震えるわ…
あの本はある種の感動を持って読みました。
こういうものを見てしまうと本当に歴史が好きで堪らなくなる。

上の写真は去年見に行った大久保利通とその時代展@民博で配布されていた大久保利通クイズ。
対象は小学生向けだと思われ…
とりあえず自分の分を頂き、さわちゃんにも図録と一緒に送りつけたのだけれど。


大久保利通


この5問目、私も彼女も間違えた。
この屈辱…(笑)

ふたり共山口を選択。
私の理由はひとりだけ無名。(自分でも酷いと思う)
多分みさわちゃんの理由も同じだったと思う。笑
正解はひとり和装の岩倉ともみんでした。写真見ろ。

「…え、山口やんな…?」
「うん…」

(誤りを認めようとしない人たち)


そう言えば今秋1ヶ月半程、京都国立博物館で「没後150年坂本龍馬展」が開催されます。
会場は平成知新館の1・2階なので、結構規模の大きな展覧会ではないかと思われます。
京国博での坂本龍馬関連の展覧会は、関係史料が重文指定された後辺りに何度かあったと記憶しています。
大河ドラマの時にも京都に巡回展が来ていたので見に行ったけど、それが最後かな…
今回は久しぶりですね。
新史料の出品も予定されているようですし、久々に京国博に行こうと考えてます。
(ちなみに京都、長崎、東京、静岡での巡回展です)
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Comments

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2016-08-01 23:10 
ジゴロウ #436
『長州は初めから敵対してたからいいけど、薩摩は手の平返ししたから許さん』
て、どの口が言ってんだな豚一ですが、色んな立場からの本を読んでも、『政権争いのライバルになりそうだから』
ではなくて、
『こいつを生かしとくとろくなことなさそう』
と、誰もが感じてるみたいな雰囲気があるのが、なんだかな~ですね。

自分も最近、『翔ぶがごとく』を読み返していますが、幕末の一体感が嘘のようで、悲しかったりします。
2016-08-02 08:09  >ジゴロウさん
ヒジハラ #437[Edit]
ははは。確かにどの口が(以下ry
自分が相手に対してやったことを相手からやられただけですよね。
あんた何回薩摩に掌を返したと。
何と言いますか各方面から、こいつは信じられない、と思われたことが何よりの致命傷ではと思います。

『翔ぶが如く』は私もジゴロウさんと同じで、本当に読めば読むほど切なくなります。
薩摩から司馬遼太郎の心が全力で離れていくのが手に取るように分かる。
最初と最後のあの温度差。
桐野利秋の描写を見ていても感じますが、書くのが嫌になったのでしょうね。
司馬さんの人物の好悪も強く影響していると思いますが。
仰る通り幕末の一体感が様変わりしてしまったかのような感じは、本当に読んでいて戸惑います…
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