Para Bellum

明治・大正・昭和初期の軍人・政治家の話が多め
特に海軍と広瀬武夫、偶に江戸時代中後期/幕末

Home > ヒストリ:近代MTS > 明治 > 児玉源太郎 史料発見 約400点

児玉源太郎 史料発見 約400点

珍しく乃木希典以外。
児玉源太郎の史料、しかも手帳や書類を含む約400点という大発見。
そういや丁度1年ほど前にも寺内正毅の資料860点が発見されていました。
長州づいてますな。
そして寺内の方にも乃木希典の資料があったなあ…

リンクはこちらから。

毎日新聞(2015/1/28) : 児玉源太郎:日露講和は「失敗」と断言 一級史料を発見


http://blog-imgs-72.fc2.com/m/u/r/murakumo1868/2015128_2.jpg


興味のある方は記事が消える前に早めにどうぞ。
今の所毎日新聞にしか掲載されていないですねえ。明日辺り他紙でも出るかな?

見つかったのは児玉の旧宅だそうです。
児玉秀雄の調査過程で発見されたとのことで、これは思わぬ大収穫だっただろう。

児玉源太郎の長男秀雄は官僚でして昭和10年代の政治史に触れたら名前が出てきますので、ご存知の方も多いかと。
一般的には知名度はそんなには高くないと思いますが、あれこれの内閣の閣僚を歴任している人物です。
まあそういう関係での調査だったのだと思う。

約400点のうち180点は近々『児玉源太郎関係文書』として発行されるとあるのだけど、………

>児玉源太郎関係文書
>児玉源太郎関係文書
>児玉源太郎関係文書

なんだよ関係文書じゃねえか。(暴言)

同郷の伊藤博文、山縣有朋、乃木希典といった人物らの書簡も多く含まれるそうです。
史料は日露戦争関連が多いそうですが児玉は陸相のみならず内相・文相、台湾総督もしていますので、400点も新出史料があるなら色々と新発見や訂正事項があるのじゃないかなあ。


また新聞には、


日露が勢力争いをした旧満州(現中国東北部)の戦後構想をうかがわせる記述がある。
現地の主要都市ハルビンに触れて、「万国共存の商業地」として国際的に 開かれた都市を目指したことも判明した。
昭和に入り、かいらい国家「満州国」を日本が建国するなど独占しようとした経過を考えると興味深い。


とあるのだけど。
ふーん。そうなんだ。この辺りは私ちょっと興味があるぞ。
というのも日露戦争後に及んでも陸軍は満州に軍政を敷いていて、その理由は簡単で大陸での既得権益の確保です。
これがかなり大きな問題になっていた。

そりゃそうですよ。
満州は清国(の領土)であって日本の占領地でも属地でも何でもないんです。
にも関わらず陸軍は戦後1・2年経っても現地の当局を無視して勝手に軍政を敷いている。

はっきり言うとこれは国際問題です。
対清国ということもありますが、アメリカだってイギリスだって日本を支援した理由のひとつは満州の門戸開放だったのに、軍政が敷かれているから自由に出入りできない。
締め出されている状態だった。
日露戦争後、日本とアメリカの関係はおかしくなっていきますがその原因はこの満州問題になります。
おかしくなっていく国際関係を、伊藤博文や井上馨といった元老らが酷く憂慮した。

というか、陸軍以外は陸軍を非難しとるわけで。
陸軍は山縣有朋からも非難されとるわけで。

この事を巡っては陸軍は非難を囂々に浴びていまして、その当時の責任者が児玉源太郎になります。参謀総長。
どう非難されても児玉は言を左右して軍政を続けたいとするので、終いには伊藤博文が満座の前で児玉を非難した。
曰く、満州は清国であって日本の属地でも何でもない。陸軍は何か勘違いしとるのではないか云々。

そういうことがあるのでね、ハルピンを「万国共存の商業地」として国際的に 開かれた都市に、ねえ…という感じがするのだよ明智君。(誰や)
もしかしたらその過程での軍政だったのかもしれないけれど、その辺りはどうなんだろう。
というかこの記事を書いた記者、その行きがかりを知って書いて…はないよなあ…
何とも言えない。

『坂の上の雲』の印象から児玉はほぼプラスのイメージ、スーパーマンか神様かなにかのようなイメージを持つ方が多いと思うのですが、それは実像とは大分違う所があるのじゃないかと私は思ってる。
まあ、良い所ばっかりじゃないよね。 
関連記事

Comments

post
2015-01-28 23:45 
ジゴロウ #235
大河の二大効果、関係市町村の宣伝と新資料発掘のひとつが、発揮されていますね。

ていうか、最近は、番組内容の低下に伴い、今までなにやってたんだよ…といいたくなる資料も多いみたいですが…

今回も、児玉なら、坂の上の雲の時にでて欲しかったですね。内容的に、戦後70年だからなんでしょうか…
2015-01-29 05:34  >ジゴロウさん
ヒジハラ #236[Edit]
大河になると確かに新史料発掘多いですよね。
内容云々より寧ろそちらと関連の展覧会の方に期待が…^^;

ただ今回は大河絡みでではなく、本が出版されるからというそちらでだと思います。
新聞記事の書き方を見るに、恐らく史料400点ほぼ調査済みでしょう。
そこまでできてないにしても、180点をより分けるのに目録と軽い内容は全部取っている筈ですので。
本当に「発見した」という状況は恐らく2年か3年か、恐らく数年前だと(笑)

>今までなにやってたんだよ…といいたくなる資料も多いみたい

そうなんですか(笑)
というか、調べている人から見たら相当今更感漂うものもあるんでしょうね。

『坂の上の雲』の時に何か出るかと思いましたが、実際には何も出ませんでしたし。
展覧会もなかったし…(まだ言ってる)
そういう点では本当に残念でした。
Comment form

Trackback

Trackback URL
Copyright © 土原ゆうき(ヒジハラ)