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明治・大正・昭和初期の軍人・政治家の話が多め
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『竹下勇日記』を読む

昨日の吉田松陰の話に拍手が多かった。ありがとう。皆のツボがよく分からない(笑)

お盆最終日に図書館で遠方から借りた本の返却処理をしてきた。
7冊の内2冊が図書館持出し禁止で、その内の1冊が竹下勇日記。
た、竹下君の日記ぶ厚いんだよ…お盆挟まって正直大変だった。


竹下日記、基本的に竹下と関わりの深い国内外の重要事(特に外国)のある年しか掲載されていない。
収録されているのは日本海海戦の辺りからで(当時竹下は米国公使館付武官)、私が一番見たい広瀬武夫戦死の際の記事は無しorz
明治43年、万世橋に銅像が建設された際の記事は無しorz
昭和10年、広瀬神社創建の際のは収録時期から大幅に外れている(これはしゃーない)。


http://blog-imgs-63.fc2.com/m/u/r/murakumo1868/2eb1edddb8cd8bef1c2cf01e42179282.jpg


そういう感じで、ちゃんと読んでいたのは解題位。
しかもこの本、口絵すらねーのよ。
出てくる人名のフルネームや肩書といった注釈もほぼ皆無。
家族の系図もなく、私はいまだこの人が何人家族だったかさえ知らん。

ただ一か所だけ、竹下自身が家族名と年齢を記載している所がある。
それを見ると、大正6年正月当時は妻、子供5人(男1、女4)の7人家族。
竹下49歳。一番下の子が2歳。
多分この子で打ち止めだろう。笑

一番上の子が香ちゃん16歳、この子多分明治35年の夏生まれだと思う。
単純計算するとあれ?という感じですが、数えなら大正6年で丁度16歳になる。
今なら14・5歳。

えっとね、広瀬武夫が出産祝いのメッセージ送ってんの。
明治35年7月22日付けで。


謹デ御出産ヲ奉祝候。
 七月二十二日  辱友 武夫 再拝

 大ニヨシ々々。シカシナホ、ズン々々キバリ玉ヘ。此次ハ是非男児ヲ挙レンコトヲ奉希望候。
 如何トナレバ、武夫ハ、大兄ノ児ニシテ、武夫ノ同志(弟子トハ云ハズ。)トシテ、柔道ニ志ザスモノガ欲イ心地ス。



柔道の同志が欲しいからかよ(笑)



http://blog-imgs-63.fc2.com/m/u/r/murakumo1868/2014077_2.jpg
左竹下、右財部


竹下日記を改めて読もうと思った理由は、財部彪の件に関してです。
シーメンス事件の際、財部は海軍次官でしたが、事件の処理で待命になります。
大正4年に第3艦隊司令官として復帰しますが、その補任前に同期の向井弥一と竹下勇がコンタクトを取っている。

海軍大臣八代六郎がふたりを差し向けたようで、当時向井弥一は人事局長心得、竹下は海軍軍令部第4班長。
ふたりとも財部とは仲のいい人物でしたが、向井に関していうと実質的な人事局長であるという肩書が大きかったと思われます。


それはいいのですが、その時の際の話を財部は日記に結構詳細に記している。
そのため明治30年の財部縁談の際、広瀬武夫と向井弥一が財部彪婚約破棄運動(勝手に命名)を展開していた事が知れるわけです(大袈裟)。
結論としては運動の効果なく(多分説得されて納得した。外野が。笑)財部は山本権兵衛の長女と結婚した。

当時の事に関し向井は、

「あの時色々動いたけど整婚後挨拶もなかった!貴様の誠意を疑う!」

と財部をなじる訳ですが(元は人事の話だったのに…^^;)、隣で話を聞いていた竹下が、

「いや、そのこと、広瀬と話してたの俺は知ってるよ」

財部は広瀬向井両氏に挨拶もし、その後そのことについて話もしたと書いている。
多分向井の記憶の行き違いだと思う。


で、ふと思ったのよ~

竹下日記に該当期あるじゃん!


それで確認したかった。


続きます。 
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Comments

post
2014-08-21 23:41 
ジゴロウ #121
日記ってそうですよね。後世読まれるなんて意識しないから、書いた本人しかわからない記述ばっかりで…

三成の手紙とかも、さいす殿→さなだいすのかみ(真田信幸)の略なんて、多少知識ないとわかりませんよね。

そういえば、稚児バッチリ教えときましたよ。(聞かれたので)
感想は、『薩摩って日本?』でした(笑)
2014-08-22 20:56  >ジゴロウさん
ヒジハラ #122[Edit]
人の名前とか最たるものですよね。
木戸孝允日記もかなりきついです。人の名前を号で書くな…(泣
知らなければ、ヘタすれば人を指している事さえ分からない(笑)


>薩摩って日本?
日本じゃありません!薩摩です!(笑)
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